参議院文教委員会 委員各位
   「大学教員等の任期に関する法案」を可決しないように求める
 衆議院で可決され、参議院でこれから審議がなされようとしている「大学教
員等の任期に関する法案」について、私たち大学関係者は、これまで、その問
題点を指摘してきましたが、さきごろの衆議院の議論の中でも、その問題点が
はっきりしました。
 まず、第1に、大学教員の身分保障がきわめてあやうくなることです。この
法案が実施されれば、任期のついたポストにある教員は任期満了時で、新しい
職が見つからないかぎり、失職することになります。
 第2に、任期制が導入されると、目先の業績つくりに追われて、じっくりと
した中・長期的な研究をすすめることが困難になり、大学の重要な使命である
基礎研究がなおざりにされてしまいます。また教育にも多大な障害をもたらす
でしょう。
 第3に、任期制の適用の対象、範囲、再任審査等において、すでに「放送大
学」の例が示すように、恣意的な運用が行われる危険性があります。
 第4に、この任期制の採用により、大学の序列化がすすみ、私たちのような
地方の大学では、人材の確保がきわめて困難になることが予想されます。
 第5に、文部省による「財政誘導」と任期制の導入の指導が抱き合わせにさ
れることによって大学の自主性が失われる危険もでてきます。
 このような問題が明らかになっている以上、大学に性急に任期制を導入する
ことは許されないと私たちは考えています。
 貴委員会が、この法案について、徹底した審議をされることを希望します。
そして、この法案を可決しないように要望します。
1997年5月27日
                        鹿児島大学教職員組合