学長経験者6氏が呼びかけたアピール

『大学教員の任期制法制化に反対しましょう』

呼びかけ人賛同者氏名一覧

(現職を含む学長経験者29人をはじめ137名)

  学長経験者6氏がよびかけた大学教員の任期制法制化に反対するアピール賛同者は、現職を含む学長経験者29人をはじめ137名に達し、1月20日、記者会見で発表されました。このパンフレットは、よびかけ人事務局の了解をいただき作成したものです。

1997年3月 東京地区大学教職員組合協議会

目 次 ページ
  アピール文 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
  アピール呼びかけ人と賛同者氏名 一覧 ・・・・・・・・・・・ 4
  賛同者から寄せられらメッセージ ・・・・・・・・・・・・・ 7

ア ピ ー ル
 大学教員の任期制法制化に反対しましょう
 大学審議会はさる十月二九日の総会において「大学教員の任期制について」という答申を決定し、これをうけて文部省は次期通常国会に任期制導入に必要な法案を提出する予定といわれています。
 昨年九月に大学審議会の組織運営部会が「大学教員の任期制について」という「審議の概要」を発表して以来、国立大学協会をはじめ大学関係諸団体がそれぞれ意見を表明しましたが、「審議の概要」に全面的に賛成する意見はほとんどなく、明確に反対を表明したものや、任期制の危険性を指摘して導入に慎重さをもとめたものが大部分でした。たとえば国立大学協会は任期制導入によるマイナス面として、長期的な教育研究計画が困難になること、アカデミック・フリーダムが脅かされる危険のあること、業績主義におちいりやすいこと、再任を認めない場合の処置に欠けることなどをあげ、また日本私立大学団体連合会は、教授までを対象とする任期制は欧米諸国にも例がないこと、横断的労働市場が十分に形成されていないわが国において大学教員にのみ任期制を導入すれば優秀な人材が大学に集まらなくなること、建学の精神にもとづく特色ある教育の継承が困難になること、大学間の新たな序列化をすすめ地域格差を拡大する恐れのあることなどをあげています。しかし大学審議会はこれら大学関係者の意見があるにもかかわらず、基本的には「審議の概要」をそのままうけついで最終答申を決定しました。
 答申は教員の流動性を高め、教育研究を活性化するために任期制を導入するとしていますが、教員の流動性の大きな障害となっているのはむしろ大学間や地域間の格差であり、また大多数の大学教員は乏しい予算と少ない定員のなかで熱心に教育研究に励んでいます。
 とくに任期制がまず適用されると予想される若手研究者は、劣悪な条件のもとで精一杯の努力を傾けて教育研究に大きな成果をあげています。これらの人びとを期限付き採用という不安定な身分におき、長期的視野にたつ研究に専念することを妨げることは、日本の教育研究の発展にとって重大な障害となるといわざるをえません。また大学審議会の答申がしきりに強調するように、産官学の人材交流がすすめば、むしろ大学から優秀な人材が企業へ流出していくことになり、この点でも大学の教育研究がかえって阻害されることになります。
 大学審の答申では任期制を導入するかどうかは各大学の自主的判断にゆだねるとされていますが、もし任期制導入に必要な法律が制定されれば文部省の誘導によって大学の自主性がゆがめられ、任期制を武器とした教員管理体制の強化が急速にすすむでしょう。戦前の苦い経験の反省のうえに立って、戦後ようやく獲得された学問の自由も、このために根底から脅かされる危険があります。
 私たちはこういう危険な動きを黙視するに忍びず、日本の教育研究の健全な発展のためにもこの動きを憂慮し、あえてひろく訴えるものです。

[よびかけ人]
木原 正雄  元高知女子大学学長
小出 昭一郎 元山梨大学学長
佐藤 定幸  前大東文化大学学長
舩山 謙次  元北海道教育大学学長
長崎 明   元新潟大学学長
弓削 達   前フェリス女学院大学学長
[賛同者](五十音順)
浅井 基文  明治学院大学教授
浅田 敏   東京大学名誉教授、元日本学術会議会員
浅見 輝男  茨城大学教授
安孫子 麟  東日本国際大学教授
阿部 猛元  東京学芸大学学長
天野 和夫  法学者、立命館大学名誉教授
荒井 献   恵泉女学園大学学長、東京大学名誉教授
荒井 信一  駿河台大学教授
家永 三郎  東京教育大学名誉教授
池内 了   大阪大学教授
井ケ田 良治 同志社大学教授
板垣 與一  前八千代国際大学学長、一橋大学名誉教授、元日本学術会議会員
一番ケ瀬康子 東洋大学教授、元日本学術会議会員
一海 知義  神戸大学名誉教授
稲本 洋之助 明海大学教授、東京大学名誉教授
今宮 謙二  中央大学教授
岩井 忠熊  立命館大学名誉教授
上原 信博  静岡大学名誉教授
上原 行雄  一橋大学名誉教授、日本学術会議会員
浦田 賢治  早稲田大学教授、元日本学術会議会員
浦辺 史   日本福祉大学名誉教授
江川 友治  元明治大学教授(農学部)、元日本学術会議会員
大内 力   東京大学名誉教授
大崎 平八郎 横浜国立大学名誉教授
太田 秀通  東京都立大学名誉教授
大槻 健   早稲田大学名誉教授
大森 昌衛  麻布大学名誉教授、元日本学術会議会員
岡倉 古志郎 元日本学術会議副会長、国際政治学者
小川 修三  名古屋大学名誉教授
小川 政亮  元日本福祉大学教授
置塩 信雄  神戸大学名誉教授、元日本学術会議会員
尾崎 芳治  京都大学名誉教授、名城大学教授
小田中 聰樹 東北大学法学部教授
小野 一郎  立命館大学教授
小原 秀雄  女子栄養大学教授
甲斐 道太郎 京都学園大学教授
戒能 通厚  名古屋大学法学部教授
片岡     京都大学名誉教授、元日本学術会議会員
加藤 一夫  元静岡大学大学長
加藤 幸三郎 専修大学教授、日本学術会議(第三部)会員
金子 ハルオ 東京都立大学名誉教授
兼子 仁   東京都立大学教授
川合 章   埼玉大学名誉教授、元日本学術会議会員
川口 弘   元中央大学学長、中央大学名誉教授
神立 誠   東京大学名誉教授、元日本学術会議会員
儀我 壮一郎 大阪市立大学名誉教授、元日本学術会議会員
北川 隆吉  専修大学教授
北田 芳治  東京経済大学教授、元日本学術会議会員
北野 弘久  日本大学法学部教授
銀林 浩   明治大学教授
熊沢 喜久雄 東京大学名誉教授
黒木 三郎  早稲田大学名誉教授、弁護士
五井 直弘  静岡大学名誉教授
小林 孝輔  青山学院大学名誉教授、
小牧 治   元山梨県立女子短期大学学長
牛来 正夫  元東京教育大学教授、元日本学術会議会員
近藤 義郎  岡山大学名誉教授
酒井 府   前獨協大学学長
篠笥 憲爾  福島大学名誉教授
佐々木潤之介 早稲田大学教授、一橋大学名誉教授
佐藤 司   神奈川大学法学部教授、
真田 是   日本福祉大学教授
猿橋 勝子  地球化学者、元日本学術会議会員
沢田 昭二  名古屋大学名誉教授
塩田 庄兵衛 東京都立大学・立命館大学名誉教授、元日本学術会議会員
芝田 進午  広島大学名誉教授
島田 信義  早稲田大学名誉教授
清水 喜八郎 聖マリアンナ医大難病治療研究センター客員教授
清水 誠   神奈川大学教授
清水 睦   中央大学教授
下山 房雄  九州大学教授
将積 茂   愛知教育大学名誉教授、
住谷 馨   同志社大学名誉教授
関 恒義   一橋大学名誉教授
関口 直甫  天文学者、元東京大学教授
関田 英里  元高知大学学長、高知大学名誉教授
高柳 信一  東京大学名誉教授、元日本学術会議会員
田代 高英  前福岡教育大学学長
田中 昌一  東京大学名誉教授、
田沼 肇   法政大学名誉教授
鶴田 満彦  中央大学教授、元日本学術会議会員
寺沢 恒信  東京都立大学名誉教授、元日本学術会議会員
暉峻 衆三  東亜大学大学院教授
遠山 茂樹  日本近現代史研究者
戸木田 嘉久 立命館大学名誉教授
直木 孝次郎 大阪市立大学名誉教授、元日本学術会議会員
直野 敦   東京大学名誉教授
中内 光昭  前高知大学大学長
中島 篤之助 元日本学術会議会員、元中央大学教授
長砂 實   関西大学教授
中田 易直  中央大学名誉教授
中野 光   中央大学教授
中山 和久  早稲田大学教授
永原 慶二  日本福祉大学客員教授、一橋大学名誉教授、元日本学術会議会員
並木 美喜雄 早稲田大学名誉教授
成田 修身  日本大学教授
西川 正雄  専修大学文学部教授
沼田 稲次郎 東京都立大学名誉教授、元日本学術会議会員
則武 保夫  神戸大学名誉教授、
服部 文男  東北大学名誉教授
浜林 正夫  一橋大学名誉教授、八千代国際大学教授、元日本学術会議会員
早川 和男  神戸大学名誉教授
林  基   元専修大学教授
半谷 高久  東京都立大学名誉教授
平田 煕   東京農工大学教授
藤田 勇   神奈川大学特任教授、東京大学名誉教授
藤原 彰   元一橋大学教授、歴史研究者
古川 純   専修大学法学部教授
星埜 惇   福島大学名誉教授
細迫 朝夫  元愛知大学学長
本多 淳亮  大阪経済法科大学教授
本田 創造  一橋大学・桜美林大学名誉教授
本間 慎   フェリス女学院大学教授、東京農工大学名誉教授
牧 柾名   元東京大学教授、駿河台大学教授
松島 榮一  元東京大学史料編纂所員、前大東文化大学文学部教授
松尾 孝嶺  東京大学名誉教授、元日本学術会議会員
松本 三之介 駿河台大学教授、東京大学名誉教授、元日本学術会議会員
丸木 政臣  教育評論家
丸山 昇   桜美林大学教授、東京大学名誉教授
南 博    日本心理センター所長、一橋大学名誉教授
三橋 淳   元東京農工大学教授
三村 耕   広島大学名誉教授
村井 敏邦  一橋大学法学部教授
室井 力   名古屋経済大学法学部教授、元日本学術会議会員
本谷 勲   東京農工大学名誉教授、環境問題研究者
八木 健三  北海道大学・東北大学名誉教授、元日本学術会議会員
山内 敏弘  一橋大学教授
山下 肇   東京大学名誉教授
山田 英二  金沢大学名誉教授、元日本学術会議会員
山中 永之佑 追手門学院大学教授、大阪大学名誉教授
吉原 泰助  経済学者
※ 呼びかけ人・賛同者は1997年1月18日現在137名に到達しています。
なお、上記の方々以外にも現職の立場の関係上、氏名の公表は差し控えるが『アピール』の趣旨には賛同する旨の表明を、多くの先生方からお寄せ戴いています。

寄せられたメッセージ(一部)
  • 個人的には全くケシカランと思います。[公立大学・学長]
  • 日本の学問には、たちまち人の鼻息を窺う空気が忍び込み、その生命力は萎えるでしょう[私立大学・教授]
  • 私の学校では専門の教員を苦労して結集し、各自、教育と研究に専心しています。 任期制など到底考えられません。これは私学の実情を全然無視した問題であると思って います[私立短大・学長]
  • 教育のことも研究のことも知らない素人達の大衆受けするような発言に対して、教育・研究の専門家として、論理を通して反論しなければならない。どこの世界にも困った人 間はある割合で存在する。政治家や官僚を見ればわかる。大学教官と彼等との差は、困った人の判断基準が定かでない点にある[国立大学・名誉教授]
  • 自己評価・外部評価、文部省官僚の客員教授受け入れ、そして任期制など、すべてが 「大学の自主的判断」とされていますが、「重点配分」方式の予算措置は、明白にこれ らの導入を前提としています。この利益誘導型システムを打破する運動論を、ぜひご検 討下さい[国立大学・教授]
  • もっとも馬鹿げた話の一つだと思います。教授・助(淮)教授の任期制をやっている 文明国はないと理解して居りましたが、私のまちがいでしょうか。大学審議会委員の最 近の業績をまず調査すべきです[国立大学・名誉教授、元日本学術会議会員]
  • 将来を荷う若い研究者が「任期制」などによって生まれる業績評価の形式化にとらわ れて、学問研究の本質を見失うことを最もおそれます[私立大学・名誉教授]
  • 自由のないところに真の学問の発展はない。管理のもとに研究も教育も成立しない [国立大学・元学長]
  • 大学教員の任期制導入など、とんでもない話です。大学に最も必要なのは反骨精神、 学問、思想、表現の自由、そして権力に支配されない大学の自治です。任期制導入で、 これらの自由は影をひそめ、体制翼賛大学にしようというのが政府の狙いでしょう。こ れでは日本の民主主義は死んでしまいます。戦前の暗い時代への逆行はお断りです [私立大学・元教授]
  • 「任期制を導入し教員の流動性を高めることが、教育研究の活性化につながる」とい う答申の独断的先入見(偏見)を破砕し、活性化のポイントはむしろこれ、これにある と大学側の自主的な姿勢を示して反論して下さい[私立大学・前学長、国立大学・名誉 教授]
  • 任期制は学術研究の発展にとって非常に大きな障害となります。そうならないように して下さい[国立大学・名誉教授、私立大学・教授]
  • 大学教員の任用制度は大学自治がきめるべきこと。法制化は自治の侵害です[私立大 学・名誉教授]
  • 大変貴重な運動の立上げをいただきありがたく存じます。大学はもっと発言し行動し なければなりません。任期制を大学の選択でなく、法制化に委ねることの重大さを見抜 かなくてはなりません[国立大学・教授]
  • 去る10月17日の日本学術会議総会の自由討議では任期制導入に対する反対意見が 圧倒的多数[国立大学・名誉教授、日本学術会議会員]
  • アピールに賛同します。言論・思想の自由に対する攻撃の一歩と考えます[私立大学・元教授]
  • この法制化は研究の自由な発展を妨げるものであり、日本文化の発展にとってマイナ ス以外の何ものでもないと思う[公立大学・名誉教授]
  • 大学自治を根底から否定するものです。また大学間の格差を拡大し、研究教育の民主 主義を破壊する恐れ大です[私立大学・名誉教授]
  • 教育全体の改革が必要となって久しいものがありますが、現在進行しているのはその 逆だと思わざるをえません[国立大学・名誉教授、私立大学・教授]
  • このたび、国立大学協会および私立大学団体連合会が大学審議会に提出した意見は、 大変よくできた節度あるものであると存じます。したがって、協会と連合会の幹部の方 々に、反対の先頭に立っていただくことが、運動を広いものにするうえで望ましいと存 じます[公立大学・名誉教授]
  • 研究、教育の自主性を守るためにも、任期制導入に反対します[国立大学・名誉教授]
  • アッピールの趣旨に全面的に賛成です。教育・研究の自由を脅かし、学問の発展を阻 害する恐れの強い、この提案の実現を許してはならないと思います[私立大学名誉教授]
  • 「大学教員の任期制」は大学における学問の自由と自治に大きな制限を加えるおそれ がある。これを許すことはこの前の戦争の経験から憲法の平和條項を犯すことになり、 戦争への途につながるおそれがある[国立大学・名誉教授]
  • 任期制法制化が「有事立法」の一環となる危険性も見逃せません。反対[公立大学・ 名誉教授]
  • 大学の自主性をゆがめ、学問、研究の自由を侵害する任期制には反対せざるをえませ ん[国立大学・名誉教授、公立大学・元学長、元日本学術会議会員]
  • 学問の自由をおびやかすことになるので反対です[国立大学・名誉教授]
  • 任用された大学の事情によって採用時に定年が定められているので、それまでの間長 期にそって研究計画が立てられじっくりとした研究成果を自他共に期待しているので短 期にすぎない任期制には反対である[私立大学・名誉教授]
  • 任期制は私立大学に於いては一部の人々の恣意的な采配によって獨裁的業績評価が行 われる危険性も含んでいることを学長として目にしてきました。このような意味だけで もいまだ日本にはなじまないと思います[私立大学・前学長]
  • 日歴協も反対をきめました。文部大臣・衆参議長に要望書を出します[国立大学・名 誉教授、私立大学・教授]
  • いうまでもなく法制化には賛成できません。今後の積極的な批判を期待しています [私立大学・教授]
  • 私のようにじっくりと時間のかかる研究をして来た者から見れば「任期制」はハハア、私のような研究者を排除するねらいをもったものだな、と感じます[国立大学・元教授]
  • 学問研究の権力や社会のあり方を監視、批判する役割を奪い、研究者をバラバラにす ることをねらったもので、到底容認できません[私立大学・教授]
  • 自由で独創的研究が求められる今日、大学教員の任期制はこれを抑圧することになる と予測されます。また、大学教育の発展にとってもマイナス効果が種々懸念されます。 任期制法制化で身分不安定になってこの弊害は深刻なものになります[国立大学・名誉 教授]
  • 善意にもとづくと仮定しても、パージ法として悪用されることは必定です[公立大学・
  • 私立大学・名誉教授]
  • いまの情勢のもとで、任期制を法制化することには学問の自由・大学の自治への危険 を感じます[国立大学・元学長、名誉教授]
  • 学問の自由は、自らの力で守るものであり、法案によって規制されることには反対で す[私立大学・名誉教授]
  • 大学教員の任期制は、教育研究の自由、研究の発展にとって、むしろ重大な障害をも たらすおそれがあり、法制化には反対しましょう[私立大学・名誉教授]
  • 任期制はまずキャリヤーから![国立大学・前学長]
  • 教員の任期制は大学の自治を破壊し、ひいてはわが国の学問の根幹を変質させるでしょう[元学術会議会員、私立大学・元教授]
  • 昇進人事でもうまくいかないのに 任期制など役人的発想で大学の現状に即さない。教育実績の評価方法が確定していない。現在の大学生の実情知らなすぎる[私立大学・名誉教授]
  • 法制化は学問研究の自由の根本に悪しき影響をもたらすものと思います。ナマケ者教 授がいないといい切れないでしょうが、それは大学の自主的な学風の中で解決すればよ いことでしょう[国立大学・私立大学・名誉教授、元日本学術会議会員]
  • 大学における研究と教育は、地道で息の長い仕事であると思います。任期制は採るこ となく各大学の実情に応じて自主的に停年制を採った先人の智恵に深く学ばなければな らないと思います[国立大学・名誉教授]
  • 権力に口実を与えないために、大学教員自身が自己の社会的責任を深く自覚して学問 にとりくむ必要があると思います[国立大学・名誉教授]
  • 「教授を含む大学教員の任期制導入」の問題点の認識を共有するため、各大学、学部での勉強会が必要と思います(私大連、国大協の資料などをもとに)。教員の実質的(自主的・自治的)自己点検・評価のシステムを考えておかないと 右の「導入」に有効に対抗しきれないと思います[私立大学・教授]
  • 大学教員に任期制が必要ないことは、大学の本質が学問・思想・文化の創造・発展に 資する努力をそそいでいて、単なる教育だけの施設ではないことは明らかです。生涯を 貫いて努力されるべきもので、任期を切ることは愚かしいことです[私立大学・前教授]
  • 任期制の導入は、大学の自主性をうばい、国家支配を一層つよめるものだとおもいま す。研究の自由がなくなったら、大学の存在価値は失われるとおもうので絶対に反対し たいとおもいます[教育評論家]
  • 大学教員の任期制は、一般論・抽象論としてはあり得る考え方だと思いますが、日本 の風土、現在の教育システム、社会状況の中ではマイナスにしか作用しないと考えます [国立大学・名誉教授、私立大学・教授]
  • 不急不要の道路・ダムなどの大型公共事業をやめ、その金を教育・研究の分野に廻せ。
  • それによって大学教育は量・質共に充実し、日本の進路に大きく貢献する。これにより 大学教員任期制は全く不要になる[国立大学・名誉教授]
  • 任期制そのものは悪いとは思わないが、任期がきた時の業績評価が客観的に行われる 保証がないこと、また再任、再就職できなかった時の救済方法が検討されていないと思 うので反対する[国立大学・元教授]
  • 全く大変な問題で、すでに国立の各大学に形式的な業績主義が拡りつつあるのを憂慮 しています[国立大学・名誉教授]
  • この反対運動を強める一方で、私たち自身の自律的なきびしさを相互に強め合うことができたらと思っております[私立大学・教授]
  • 任期制の法制化はきわめて危険です。私の長男も次男も大学教員であり、良心的な教員にとって、学問真理の品位尊厳W rdeの侵害される危険が痛感されます[国立大 学・名誉教授]
  • 学内事情により、慎重にならざるを得ませんが、運動前進のため、微力をつくしたい と思います[私立大学・教授]
  • 任期制を導入する條件は日本の大学ではまだ整っていないと考えます。それよりも任 期制を導入しようとする理由になっている大学教員の研究教育の不活発化があるとすれ ば、何處にその原因があるのか(その一つには教員に課せられる雑用の増大があると思 いますが)を検討して、その原因の除去につとめることが先決と考えます[国立大学・ 名誉教授、私立大学・教授]
  • 国公私立の四大、短大、そしてそれぞれのどういう大学で、と言うようにキメこまか い分析が必要かと存じます。公立短大ですと、人事交流の面からだけでも導入は不可能 で、その強行は公立 短大は不要だということになりますまいか。私立の一部短大では、実質的に任期制が実施されているようです。研究ではなく(研 究はさせず)、「わかる講義」評価で任期を区切り、「教育の向上」をきめこまかくな い教育ではかるべく、教員をかりたてています[公立大学・学長]
  • 現在でも研究は軽薄なペーパーの数主義に落ちいりつつありますが、任期制が採用さ れればさらにその傾向は強まり、重厚な腰のすえた研究は姿を消し、日本の科学の発展 は停滞することになりましょう。とくに現地に立脚し、住民サイドに立つ環境科学への 取り組みはますます困難になるでしょう[国立大学・名誉教授、私立大学・教授]
  • いまの学術会議の状況では効果的な見解の表明はあやぶまれます。全国的なホーハイ として起る運動が切にのぞまれます[私立大学・名誉教授]
  • 「任期制」は、大学の活性化に役立つどころか、日本の学問・研究の貧困化、瑣末化 をもたらし,学生と共に学ぶ基礎をあやうくするもので賛成できません 〔国立大学・ 元教授、私立大学・教授〕
  • 任期制は憲法違反[私立大学・元学長]
  • 相互評価で十分できる[私立大学・学長]
  • 全く反対です。最近の一連の動きには洞察を怠ってはならない。大学人の総力を結集 しなければならない[私立大学・教授]
  • 研究の進展を望むなら、任期を切ることはまちがいです。大学教員を単なる教育者と みるか研究者とみるか、の問題です[国立大学・名誉教授、私立大学・前学長]